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シドッティの熱が伝わるのはまさに屋久島のこの場です

私は屋久島で畳屋を生業とする一方で小さな茶室を運営しています。
毎週一度、国内外を問わず、小学生からお年寄りまで、ちょっと茶道を体験してみたい方がやってくる茶室です。
茶道と言えば「日本文化」と思われがちですが、深く学ぶほどに実感するのは、茶道がいかに海外の文化に影響を受けて出来上がったものかという事です。インドやシルクロード、あるいはキリシタン大名という言葉は分かりやすい例の一つです。しかしながらいつもそこには土着の人々、つまりその場で知恵や美しさ、熱量や雰囲気に感動した人がいて初めて、今に伝わる形となっているという事です。

茶道の歴史の話もまた、語りだけでは伝わりにくいものです。やはり茶室という場があって、五感を使って感じながら感動し、染み入るという事が理想的です。

シドッティが強い思いと祈りと共に長い航海の中で屋久島にたどり着き、屋久島の人々に迎えられた際の、場の空気感と感動は、質量の無い記録だけではもったいない。やはりシドッティが安堵とともに眺めたであろう小島の海を臨むこの場にこそ、屋久島の土着の人々の貴重な瞬間を語るシドッティ記念館があって欲しいと私は思います。

シドッティの熱が伝わるのはまさに屋久島のこの場です

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